花田政善・緑子西玄海分教会前会長ご夫妻西日本新聞「金婚さんいらっしゃい」に掲載されました!
- saikai HP team
- 2023年7月21日
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(新聞掲載記事より)漁船が行ったり来たりするのが見える、海に面した高台。のどかな壱岐市芦辺町で2人は、長男家族と一緒に3世代、計6人でにぎやかに暮らす。
花田政善さん(76)と緑子さん(72)の夫婦はもともと福岡県生まれ。共に天理教を信仰しており、政善さんは高校卒業後、宗教を本格的に学び、父が分教会長を務めていた縁で21歳のころ、同町で布教を始めた。
一方、緑子さんは同県の高校の定時制を卒業し、自動車整備工場や商事会社で事務員として働いた。2人は近所に住んでいた時期もあり、顔見知りで、親同士の間で縁談が進んだ。緑子さんは「誰も(政善さんを)悪く言う人がいなかったし、母も喜んだ」と承諾。政善さんも「周囲がみんないいというもんだから」と受け入れた。
話が持ち上がってわずか7カ月後の1973年3月に2人は結婚。壱岐で生活を始め、政善さんは初めて暮らす緑子さんを「お互いに若いし、これから一緒に頑張ろうね」と励ましつつ、81年からは父の後継者として分教会長の重責を担うことになった。
長女を授かったのが結婚の翌年。その後、5男4女の計9人の子どもに恵まれた。当時、住宅が狭く、8畳部屋に7人で寝たことも。「経済的には苦労した。子どもたちを育てるのに必死だった」と政善さん。緑子さんは得意の洋裁を生かして子どもたちに洋服や手提げかばんを作った。子ども9人も高校の定時制に進学して働きながら卒業し、家計を助けた。全員が結婚して今、孫は23人という。
子どもや孫の成長を楽しむ日々の中、10年前、緑子さんに大腸がんが見つかった。さらに長男に分教会長を譲った政善さんも6年前に腎臓がんを煩った。共に手術がうまくいき、元気に生活を送っている。
今年3月、子どもと孫たちが結婚50年となる金婚のお祝いの会を開いた。会場には約40人が集い、メッセージや写真を添えた手作りのアルバムを2人に贈った。「どんな時も人生楽しそうに生きているお父さん、お母さんに育てていただいて幸せ」。アルバムにはたくさんの感謝の言葉であふれる。2人は「みんな心豊かに育ってくれた」と喜ぶ。
力を合わせて乗り越えてきた半世紀。これまでの道のりを振り返り、「ほめることは大事ですね。お互いに尊重しないと」。政善さんが円満のこつを明かすと、緑子さんも「ちょっとした気遣い、心遣いが大切かな」とおおらかに笑った。(原文ママ)
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